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Interview 01開発者インタビュー

CEntrance   Michael氏が大事している方針や彼自身の生い立ちなど
CEntranceイメージ   Michael氏が大事している方針や彼自身の生い立ちなど 内容
Michael Goodman
CEntrance,Inc CEO
   

HISTORY

CEntranceの歴史ついて教えて!

米CEntrance,Incは、2000年に私が設立した会社です。
もともと私は、Shure社やその他音響関連会社でデジタルオーディオの開発や技術コンサルタントとして働いてきました。その間、TASCAM、KORG、ZOOM、McIntosh、Lavry、Benchmark、Mackie、Line6、DiGiCo、Alesisといった有名企業を含め、世界中の計130以上の企業に対し、技術コンサルタントして、ソリューションを提供してきました。CEntranceを設立したのはその後になります。

現在は、CEntranceとして、消費者向けやプロフェッショナル向けに製品開発を行い、業界の中で数々の賞を獲得するまでに至っています。
例えば、DACportやDACminiは米国内でも権威のあるステレオファイル誌の表紙を飾り、その中で、製品品質を保証する「推奨製品リスト」にも取り上げられています。

PROFILE

Michaelの生い立ちについて教えて!

アナログやデジタルエレクトロニクスの分野においては、これまで25年以上携わってきてました。CEntrance社設立以前は、オンライン音楽のプロバイダサービスを行っていたMusicNowという会社で、エンジニア部門担当副社長をしていました。
しかし、MusicNow社はその後、AOL社に売却され、その後10年ほどShure社にて、放送施設やレコーディングスタジオ向けに音楽ステージ用ワイヤレスデジタルオーディオ製品の開発を行っていました。

Shure社を退いてからは、2つの会社を共同設立し、AES規格に関する特許を取得するなど、より学術的な方面に携わっていました。

今思い返すと、昔は過剰教育を受けていたと感じます。 (笑)

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実は学位を4つ持っており、
1つは、ロシア(モスクワ)のMoscow Raspletin Collegeで取得したた電子設計に関する学位。2つ目は、シカゴのコロンビア大学で取得したオーディオエンジニアリングと録音に関する学位。3つ目は、シカゴのLoyola Universityで取得した、コンピューターサイエンスに関する学位。最後に4つ目は、シカゴのNorthwestern Universityで取得した、MBAの学位の計4つを実は持っています。

AES特許の話に戻りますが、これは私がある委員会の議長を務めていた時に設計したデジタルマイク用の特許で、「AES-42」と呼ばれています。
私がShure社で働いていた1999年までの間、それを申請してこなかったのですが、今では、Sennheiser, Neumann やその他のマイク会社によって使用されています。その他にも、いくつかの電子機器に関するデザインの特許を持っています。

一方、ジャズミュージシャン(ベーシスト)として、シカゴなどの都市部を中心にジャズクラブなどで演奏を行ったりもしています。実は、レコーディングスタジオも所有しています。
あと、最近は「健康」に対して気を配っており、休日、地元シカゴの天気が良い時などは自転車でサイクリングをしたりもします。今は、シカゴの郊外で家族と住んでいますが、地元のクラブでジャズやロックやファンクを聴いて過ごす休日が最高です。

BRAND CONCEPT

CEntranceとしての在り方、例えば方針やモットーなどを教えて!

「CEntrance」という言葉の意味合いは、「中核」または「中心」といった、人間で言うところの「心臓」を意味しており、中核(心臓)と真剣に向き合う事で、個々を正しく機能させる(手、足など)といった、意味を持っています。

次に、CEntranceのモットー(目標や方針)は「Making Audio Personal」であり、より個々を大切にした製品開発といった、会社設立時のメインビジネスであった、コンサルティングとしての各クライアント大切にする姿勢が、今なお一般向け製品やプロフェッショナル製品の開発に活かされています。

STRENGTH

ズバリ、CEntranceの強みとは?

CEntranceは、Windowsやmac向けに独自のオーディオドライバを開発している唯一の会社で、テクノロジー分野でのリーディングカンパニーとして、技術に関する側面は決して外部委託をせず、独自開発を行っています。
これは、革新的かつ高品質で優れた設計を持った製品を生み出していく上で大変重要であり、その結果として、業界内でのリーディングカンパニーとして高い水準を保っています。

万が一にも、研究機関を外部委託した場合、そこでの結果に従うしかなく、それは市場をリードしていくことは出来ないと考えています。
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流れ

NEW PRODUCT

HiFi-M8のコンセプトについて聞かせて!

まず、「HiFi-M8」という製品名が意味するのは、「HiFi-friend」という意味合いで、M8は「友人」を意味します。ルームメイトとかに使われる「メイト」という言葉で、「HiFi(ハイファイ)」を聴く仲間という意味になります。

HiFi-M8は、我々にとっても新しい方法で開発された消費者向けの製品でした。
それが意味するのは「クラウドソーシング」を採用し、製品開発を行ったということになります。
例えば、「Head-Fi」などのサイトを通して一般の不特定多数の方から情報を集め、それを製品開発に活かし、結果として、HiFi-M8が生まれました。
この「クラウドソーシング」というのは、我々にとって新しい手法でした。

また、HiFi-M8に関する開発ブログを公開することにより、製品開発の経過、言わば、物語をユーザーに伝えつつ、その都度ユーザーから多くの声を聞き、その間何度も製品仕様をユーザーの声を頼りに変更したりしていました。
HiFi-M8という製品は、一人のエンジニアが孤立して坦々と作って完成したわけでなく、人種を超えた個々のニーズによってデザインされた製品になります。

まさに「HiFi-M8」というその名に恥じない、開発経緯を持った製品だと感じます。

RECOMENDED

HiFi-M8を使ったMichaelなりのお勧めのシステムを教えて!

米国ではXL4端子が人気なので、ユーザーはiPhone版のXL4モデル「HiFi-M8 XL4」 を使用しています。
しかし日本は、AK120のようなポータブルプレイヤーが今人気があるので、光入力に対応した「HiFi-M8 LXシリーズ」中でも4ピンのバランス伝送に対応した「HiFi-M8 LX RSA」とAK120またはAK100の組み合わせがお勧めだと感じます。

ただ、HiFi-M8は、様々な顧客や市場ニーズに応えられるよう様々なバリエーションを持っているので、ユーザーが理想とするシステムを選択できる「強み」を持っていますので、是非その選択肢の幅を活かしていただきたいと思います。

製品イメージ
AK120とHiFi-M8 LX RSAを
Art Musicの光ケーブルで繋げた際の画像
製品イメージ

HiFi-M8 XL4

製品イメージ

HiFi-M8 LX RSA

FOR FUTURE

CEntranceの今後の方向性について教えて!

CEntranceは、モットーに基づいて「個々の為に革新的な製品」を作り続けます。
今考ているのは、HiFi-M8のプラットフォームをベースに「MixerFace」と呼ばれるレコーディング製品を開発することです。
それは、外出先でノートパソコンやiDeviceを使って、簡単に高品質サウンドを2ch分録音することができるような製品です。

イメージしてみてください。HiFi-M8が2つのファンタム電源を持ち、マイクから音声を拾えるようになる未来を。「MixerFace」は、放送関係、ミュージシャンだけでなく、音楽を制作している多くの方にとって必要となる製品でしょう。

CEntrance社は、今後も他のジャンルにおいても、多くの革新的な製品を生み出し続けます

MESSAGE

日本の皆様にひとことお願いします!

日本は世界的にも主要な技術国であり、日本の方々は、常に新しい技術やアイディアを発見し続け、活用していると感じています。

それを理解した上で、CEntranceとして何か革新的な製品を生み出したい際は、フィードバックを得るために、我々は一番最初に日本に我々の新製品を持って行くようにしたいと常に思っています。

Regards Michael Goodman サイン

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