Drive Unitsドライブユニット

ドライブ・ユニットは実際に音を出す部分であるため、適格なドライブユニットの選択が真に解像度の高い製品を開発するために絶対不可欠です。
PMCがどのようにドライブユニットを開発しているかを解説します。

ベース・ドライバーとATL

トランスミッション・ライン・スピーカーのキャビネットは、多くのポート付き設計や密閉型設計とは非常に異なる挙動を示し、ドライブ・ユニットと非常に複雑な方法で相互作用します。そのため、トランスミッション・ライン・スピーカー用のバス・ドライブ・ユニットに求められるパラメータは、他のデザインのものとは大きく異なります。
このような特殊な条件をクリアし、トランスミッション・ラインのキャビネットで最高のパフォーマンスを得るために、PMCでは使用するすべてのシングル・バス・ドライバーをキャビネットと連動して設計・最適化することで、最高の低音パフォーマンスを得られるようデザインしています。

ドライブ・ユニットのパラメーター

PMCでは、ソフトウェア制御のレーザー変位センサーを使用して、ドライブユニットのパラメーターを非破壊で迅速に測定します。その結果、設計を繰り返しながらドライブユニットを最適化し、ATLキャビネットとの統合性を高めることができます。

また、レーザー変位センサーはドライブユニットとATLのカップリング効率(ドライブユニットとATLの相互作用)を測定し、どれだけ効率的に動作しているかを調べる事もできます。ATLの通気口からドライブ・ユニットに送られる音量を測定することで、ドライブ・ユニットとATL内部の空気のバランスを図ることができ、その効率を最大化するためのパラメーター調整が可能となります。

中 / 高域ドライバー

PMC製品の中高域ドライブ・ユニットはすべてソフトドーム設計で、製品ラインナップにおいて一貫した動作と音質を保証します。ソフトドーム・ツイーターは可動質量が小さいため高感度で、オーバーハングやリンギングのない優れた時間領域性能を実現するため、スピーカー業界では幅広く愛されています。また、ダイアフラムのダンピングにも優れているため、リジッド・ドームやコーンに見られるような鋭いブレイクアップ・モードやシュワシュワ感、エッジの立った感じがなく、非常に自然で滑らかなサウンドを実現します。

大型のドーム・ダイアフラムを用いたミッドレンジ・ドライバーは設計と製造に多大なコストとデザインの複雑さを伴うため、多くのメーカーは高域ドライブ・ユニットにのみドーム・ダイアフラムを使用しています。しかしPMCでは、大型のソフトドーム・ミッドレンジ・ドライブ・ユニットのもつポテンシャルは開発の難しさに見合うものであると考え、自社設計のソフトドーム・ミッドレンジ・ドライブ・ユニットを全ての3-way製品に採用しています。
有名なPMC75ドライブ・ユニットも、完全自社製造のソフトドーム・ミッドレンジ・ドライブ・ユニットを搭載しています。

なぜコーンではなくドームを使うのか?

ソフトドーム・ミッドレンジ・ドライバーを使用することには、硬質のコーンを使用した設計と比較しても多くの利点があります。
ドームのエッジに取り付けられた大口径のボイスコイルは、コーンの中心に取り付けられた小さなボイスコイルと比較して、優れたコントロールとパワーハンドリングを提供します。ダイアフラムの可動質量は、同等のコーン型のミッドレンジよりもはるかに小さくなり、より高い感度と制御された動きを可能にします。また、ドーム型のミッドレンジの放射特性は、コーン型ドライバーよりも中高域において滑らかで広い拡散力を実現します。

ウェーブガイドを使用する理由

ウェーブガイド(導波管)は、ドライブユニットのダイアフラムによって生成される音波を整えたりガイドするために、ドライブユニット前面の周囲に配置されます。また、ドライブユニットのダイアフラムと周囲の空気の放射インピーダンスを一致させるのに役立ち、ダイアフラムと空気を効果的に結合させ、ドライバーの効率を向上させます。
その結果、スピーカーの感度が高くなり、広いリスニング・エリアに渡り一貫性のある、自然なサウンドが得られます。

PMCの大型プロフェッショナル・スピーカーは、ボーカルや楽器の音域で重要なディテールとリアリズムを再現するミッドレンジ・ドーム・ドライバーで有名です。
3-wayのci140は、新しいciシリーズの中で唯一ミッドレンジ・ドライバーを搭載したモデルで、このフラッグシップ・モデルのためにカスタムメイドされました。全く新しい50mm(2インチ)ドームは、フラットな周波数特性と驚異的なOFF AXIS(音響軸外)パフォーマンスを実現する、新しい分散フランジ形状のn-compass™テクノロジーを採用しています。この技術により、シネマLCRシステムのように水平または垂直に配置するのに適した、どのリスニングポジションからでも同じ没入感のあるイマーシブ・オーディオ体験を提供します。
ミッドレンジ・ユニットによって生み出されるワイドなオーディオ・イメージがボーカルや楽器の明瞭さとリアルさが演技とサウンドトラックを明確に分けることで「リアルな」映画体験をオーディエンスに届けます。

中音域の分散パターン

標準的なスピーカー

n-compassテクノロジーを採用したPMC ciシリーズ:ミッドレンジの拡散範囲が広く、高い没入感を実現

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