マスタリングM/Sプロセッサー
Geminiは、SPL 120Vテクノロジーを採用した、世界初のミッド/サイド・プロセッサーです。マスタリングにおいてM/S処理は、ミックスされた音源に対して、空間の広がり、帯域ごとの定位、全体の質感を最終調整する重要な役割を果たします。
マスタリングにおいて、ステレオ信号をMid(中央)とSide(左右の広がり)に分解するM/S処理は、ミックス内の特定の要素に対してピンポイントでアプローチできる最適な手法です。
Mid(ミッド): 左右のチャンネルに共通して含まれる、位相が同じ成分(ボーカル、スネア、ベースなど)
Side(サイド): 左右のチャンネルで異なる、位相が反転した成分(ギター、シンバル、シンセパッドなど)
Geminiはステレオ感(左右の広がり)の拡大・縮小にも使用できます。また、低域をサイドからミッドへシフトする楕円フィルター(Elliptical Filter)も搭載されています。
Mid(中央)のコントロール

M/Sボタンをアクティブにすると、入力信号(ステレオ L/R)がミッドとサイドに分割されます。
Balanceのツマミで定位の正確なセンター位置を調整し、Trimのツマミで正確な音量レベルを調整できます。どちらの機能も、スイッチをオンにした時のみシグナル・パスに組み込まれる仕様です。
Soloボタンを押すと、中央の音(Mid)だけをモニタリングすることができます。
Insertボタンを押すと、外部プロセッサーを経由して、Midの信号に処理を施せます。
Side(左右の広がり)のコントロール

サイドにもソロ機能と、外部処理用のインサート機能があります。
さらに、楕円フィルター(ELLPTIC FILTER)を使用して、低域をサイドからミッドにシフトさせることができます。これにより、低域のパンチと精度が向上します。
STEREO WIDTHのツマミではサイドの音量レベルを調整でき、レベルを上げるとステレオ感(左右の広がり)が増幅します。
これら2つの機能も、スイッチをオンにした時のみシグナル・パスに組み込まれる仕様です。
入出力端子とインサート端子

すべての入出力端子はNeutrik XLRコネクターを使用しており、バランス接続されています。
外部プロセッサーと接続する際に使用する、インサート入出力を搭載しています。
Geminiを、SPLのマスタリング用ルーティング機であるHermesと接続することでより高い汎用性を発揮します。クラシックなL/R処理に加え、SPLの卓越したM/S処理により、唯一無二のシステムを実現します。
Gemini & Hermes

GeminiをHermesのインサートに接続することで、エンコード(M/S)前後とデコード(L/R)前後のそれぞれに、自由度の高い外部処理を施すことが可能です。
エンコード(M/S)後とデコード(L/R)前の間の外部プロセッサーをインサートすることで、M/S信号の外部処理が可能になります。この処理は、モノラルのプロセッサーを使用する事も可能です。
上の図の接続例では、Hermes SENDS A → Gemini INPUTSへ接続し、エンコード(M/S)されます。エンコードされた信号がGemini SENDS → Hermes RETURNS Aへ戻されます。結果、Geminiでエンコード(M/S)された信号をHermesでルーティングできます。
次に、Hermes SENDS B → Gemini RETURNSへ接続し、デコード(L/R)します。デコード(L/R)された信号をGemini OUTPUS → Hermes RETURNS Bへ戻されます。それにより、M/S処理後にGeminiでデコード(L/R)されたステレオ信号を、Hermesでルーティングできます。

上の図はシグナル・チェーンの例です。M/Sエンコーダーを“3”に配置し、EQを“4”に配置することで、ミッド/サイドのそれぞれに異なるEQ処理を施すことができます。その後、“5”のM/Sデコーダーが再びステレオ信号(L/R)に戻します。
もしも追加でコンプレッサーをM/Sで処理したい場合は、コンプレッサーを“5”に配置するだけで、簡単に追加することができます。その場合、M/Sデコーダーを“6”へ移動し、ステレオ信号(L/R)に戻します。
| 製品名 | Gemini |
| 概要 | マスタリングM/Sプロセッサー |
※ 製品品質の向上と部品需給状況によって、製品構成などの仕様は予告なしに変更することがございます。